毎日パソコンを立ち上げるたびに、たくさん来ている偽メールを削除するのが面倒くさい。いわゆる「フィッシング詐欺」で、インチキサイトに誘導して個人情報を盗もうとする。しかしこういうのに引っかかることは絶対に無い。文章が変で、まともに文章を書いたことのない無知な連中であることがすぐわかる。あるいは外国人が自動翻訳ソフトを使ったようなたどたどしい文章で、これも一目でわかる。
最近、フィッシング詐欺ではなく、振り込め詐欺のメールも来た。こんなのに騙される人は1人もいないだろうに、内容自体もばかばかしいが、やはり文章が滑稽なくらい下手で、本物らしさがまったくない。それにしても、ネットを使っている限り、アドレスなどの個人情報はどこからでも漏れる。
犯罪ではないが、例えば Google などの検索ソフトで本の検索をすると、間髪を入れず Amazon からそれに関連するおすすめ商品の案内が来る。AI を使ったビッグデータというやつだが、個人情報の保護もへったくれもない。
某銀行から電話がかかって来た。金融商品を買わないかという勧誘だ。それで「私の名前と電話番号をどうやって知ったんですか?」と聞くと、相手はしどろもどろになってしまった。明らかに口座を作ったときの支店の個人情報をもらって営業に利用している。同じ会社内でも違った部署から個人情報を手に入れて本来と違う目的で利用するのは違法だ。
そうしたら案の定、この銀行が摘発されたという新聞記事がでた。(日経新聞、6 / 14 ) 証券取引等監視委員会が、この銀行に対して「顧客情報の無断共有」をしていたとして行政処分を行なった。自分がやられたのと同じ”被害” をたくさんの人が被っていたのだ。