2023年8月12日土曜日

映画「ひろしま」

 「HIROSHIMA」

”幻の映画” ということだが、映画館(横浜シネマリン)は超満員で、1日だけ限定の、それも1回だけの上映なのがもったい。


黒焦げの死体や瓦礫に押しつぶされた人間など凄惨な地獄絵図がリアルに描かれている。火傷を冷やすために人々は川に入っていくが、そこでもたくさんの死体が流れていく。医者も看護婦も薬もほとんどないぎゅうぎゅうずめの救護所で被爆者たちは苦しさでのたうちまわっている・・・


映画は 1953 年の制作なので、戦後8年たった広島の復興の様子も描かれている。しかしそれは幸福なものではなく、いまだに白血病で苦しむ人たちや、物乞いする戦争孤児たちや、米軍兵相手に働く若い娘たちなど、原爆の傷跡が深く残っている。それにもかかわらず、パチンコ屋では「軍艦マーチ」が流れていたり、自衛隊の前身の警察予備隊が発足したり、工場では朝鮮戦争用の砲弾の製造を始めたり、といった当時の社会状況が描かれている。映画は、たった8年で人々の「反戦」意識が薄れてしまったことを糾弾している。それはまた 70 年後の現在への警告かもしれない・・・

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