2023年6月24日土曜日

パステル画の描き方 風景編

Landscape Painting in Pastel

パステル画でもっとも大事なことは、「光」を描くことで、パステルという画材はそれに向いている。また「光」によって、風景の雰囲気やムードや空気感、あるいは描いている人自身の感情を表現できる。だから、様々な種類の光の性質や、光によってできる反射や陰影の効果や、光が色や明暗に与える影響などについて知る必要がある。

そういう「光の捉え方」について書いたパステル画教本はたくさんあるが、そのひとつ「Painting the Landscape in Pastel」はとても参考になる。「季節」「天候」「時間帯」によって変化する「光」の描き方を豊富な作例で示している。

春の晴れた日。春の暖かい光の木洩れ陽が、地面や生垣の日陰との間に強いコントラストを作っている。

真夏の昼間。緑が濃い木の葉が気持ちいい緑陰を作っている。手前の地面の光が夏の強い日差しを感じさせる。

秋の朝。秋の柔らかい光が木々や建物にまんべんなく降り注いでいる。落葉し始めた木の枝の黒とのコントラストが美しい。

冬の森。光は弱く、色のコントラストも、明暗のコントラストも弱い。


パステル画の教本は、ほとんどが「光」を最重要のこととして教えているが、参考までにいくつか挙げておく。題名にズバリ「Light」が入っているものも多い。これらは、ほとんどがAmazon で買える。(なお日本の本にはそういう本はまったくない)

「Capturing the Light in Pastel」
「Paint the Changing Seasons in Pastel」
「Painting the Landscape in Pastel」
「Intutive Light」

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