2021年2月21日日曜日

「20世紀のポスター」展

 「Constructive Posters of the 20th Century」

ロシア構成主義やバウハウスを源流にして、戦後に「インターナショナル・スタイル」とか「スイス派」などと呼ばれる「構成的ポスター」が世界の主流になった。その流れを見ることができて、半世紀前の昔懐かしい作品が次々にでくる。(東京都庭園美術館、〜 4 / 11)


ミニマリズム的な最小限の幾何学的形態とタイポグラフィを、グリッドシステムで構成し、両者が響き合う、というのが構成的ポスターの特徴だった。(この作品では、黒色の同心円の太さが、2倍づつの割合で大きくなっていて、円の垂直の中心線に文字が整列している)また、このようなデザインに適したタイプフェイスが生まれたのもこの時代だった。「Helvetica」「Univers」「Grotesk」などで、現在でもデジタル・フォント化されて使い続けられている。

構成的ポスターの世界への波及にも触れているが、日本の作品が出てこないのが残念だ。田中一光や亀倉雄策などの作品が世界的にも評価されていた。この田中一光の日本舞踊のポスターは、3×4の正方形グリッドでの幾何的構成が見事。



亀倉雄策による、東京オリンピックのポスターはあまりにも有名だが、今度のオリンピックではポスターの話が出てこない。ロゴのデザインではあれほど大騒ぎしたが、ポスターはもう作らないのかもしれない。ビジュアル・コミュニケーションの重要なメディアだったポスターは、デジタル・メディアにとって変わられたということだろう。

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