Exhibition "Parabola of Pre-Raphaelitism"
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(左上)ターナー (左下)モリスの壁紙
(右上)レイトン (右中)モリスの椅子 (右下)ラスキンの建築レリーフの模写 |
ラファエル前派は19 世紀後半、伝統にとらわれて新しい表現を認めない画壇に反抗して起きた運動だった。当時の絵の手本がルネッサンスのラファエルだったのに対して、それ以前の中世のような簡素で誠実な表現へ戻ることを目指した。
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同展の子供向けチラシが分かりやすい |
この運動を支持し、指導者的な立場だったのが、ジョン・ラスキンだったということを初めて知った。ラスキンといえば、近代社会で失われていく簡素な生活を取り戻そうとし、「生活と芸術を一致させる」ことを目指す「アーツ・アンド・クラフツ運動」を主導した思想家というイメージが強かった。また、認められていなかったターナーを擁護して世に売り出したのもラスキンだったというのも意外だった。そしてラスキン自身が描いた水彩画もたくさん見ることができる。
ラスキンといえば、ウィリアム・モリスだが、椅子・壁紙・織物・ステンドグラス・タイルなど、有名な工芸作品も見ることができる。ラスキンを中心にした盛りだくさんの展覧会だ。(三菱一号館美術館、~ 6 / 9 )
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