2019年1月19日土曜日

「忘れえぬ女(ひと)」とアンナ・カレーニナ

"Unknown Lady" & "Anna Karenina"

今やっている「ロマンティック・ロシア展」で大人気の「忘れえぬ女(ひと)」だが、面白いことに、これは日本でつけられた題名で、ロシア語の題名は素っ気なく「見知らぬ女」だそうだ。冷たくこちらを見下している高慢な表情と解釈すればそうなるのだろうが、日本の題名はもっとロマンティックに解釈したものだろう。この表情をどう見るかをめぐってずっと議論が続いてきたそうだ。

描かれた当時からモデルはアンナ・カレーニナではないかと言われていたそうだ。実際、作者のクラムスコイはトルストイと交流があった人で、「アンナ・カレーニナ」の執筆の最中にこの絵が描かれたそうで、影響を受けたという説が有力だという。

クラムスコイは「アンナ・カレーニナ」のイメージを絵画で視覚化したが、 20 世紀には映画がとってかわり、ここ 100 年の間になんと30 回も映画化されたそうだ。それぞれの脚色によって、様々なアンナ像が描かれてきた。新しいところでは、キーラ・ナイトレイが演じたヒロインは、情熱的で知的で意志が強く、「忘れえぬ女(ひと)」のイメージに近いように感じた。(これしか観ていないが)


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