2018年8月8日水曜日

「藤田嗣治展」の皿

Foujita

「藤田嗣治展」に珍しいものがあった。皿やカップの食器など、晩年に没頭していた趣味の手仕事だ。皿の絵柄は猫が自転車に乗っている。


藤田の晩年の生活はこんな感じだったそうだ。(「藤田嗣治  異邦人の生涯」より)
「絵を描くのに疲れたとき、大工仕事や小物作りを楽しんだ。自作の食器、道具類、室内装飾、などで室内はあふれていた。細やかな趣向をこらした自宅の小さな空間で、その中を流れていく静かな時間を藤田は楽しんでいた。」
「桜が咲く頃には裏山で両手いっぱいの桜の葉を摘んできて桜餅を作った。薄いピンクの見事な桜餅が出来上がった。暖かな陽気の日だったのでベランダにテーブルを持ち出し、妻と二人で懐かしい日本の味を楽しんだ。」

日本に捨てられてフランスへもどり。片田舎で現実社会から離れて夢の中の世界に生きたという晩年の藤田の哀しさを感じる。

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