2017年9月30日土曜日

パステル画の支持体

Mi-Teintes,  Sanded paper,  Pumuce

パステル画の支持体についてよく聞かれる。紙はキャンソンのパステル専用紙「ミ・タント」がいちばん一般的だが、それ以上の情報はパステル画の入門書・技法書でもとんど書かれていない。

他にはサンドペーパーもよく使われる。凸凹が鋭く硬いのでパステルの削れ具合がよく色の乗りがいい。しかし欠点は、大きさが A3 くらいまでしかなく、色も黒とベージュだけ。また日本ではあまり一般的でないため、画材店で売っていないので、Amazon で海外(イギリスのUARTというメーカー)から買うしかない。

ところがサンドペーパーと同じ下地を作れる方法がある。アクリル画などの下地用メディウムの中の「パミス」( Pumuce ) はサンドペーパーと同じ砂が入っているので、これを紙やボードにペインティングナイフで下塗りするのだ。これにアクリルで自由に下地色も塗れるし、大きさも自由で値段も安く、いいことづくめ。よく使われる方法だが、日本ではほとんど知られていない。これの応用として、厚塗りして凹凸の激しいテクスチャーも作れるので、そこにパステルを乗せると面白い効果が生まれる。




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