シドニーのオペラハウスのコンペで 200 点以上の中から選ばれたデンマークの無名の建築家のスケッチはごく簡単なものだったことは有名な話し。この本では具体化に進んだ段階のスケッチが載っているがやはり簡単な絵だ。しかし球面をカットした形を提示したこのスケッチのおかげで難航していた構造設計が一気に進んだという。
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2017年9月3日日曜日
建築家のドローイング
"100 Years of Architectural Drawing"
「死ぬまでに見たい名建築家のドローイング 300」という本をたまたま図書館で見つけたが結構面白い。100 年前から現在までの様々な時代・建築家の絵を見ることができる。
シドニーのオペラハウスのコンペで 200 点以上の中から選ばれたデンマークの無名の建築家のスケッチはごく簡単なものだったことは有名な話し。この本では具体化に進んだ段階のスケッチが載っているがやはり簡単な絵だ。しかし球面をカットした形を提示したこのスケッチのおかげで難航していた構造設計が一気に進んだという。
その他の例を。左は20 世紀初めのベルツィッヒの劇場のスケッチで、激しい感情をぶつけたようでいかにも表現主義建築家らしい。右は 1970 年代のポストモダンのグレイブスで、子供の積み木のような建物を色鉛筆で素朴に子供っぽく描いている。これらを見ると建築自体の時代性がドローイングの表現方法にも反映しているのが面白い。
シドニーのオペラハウスのコンペで 200 点以上の中から選ばれたデンマークの無名の建築家のスケッチはごく簡単なものだったことは有名な話し。この本では具体化に進んだ段階のスケッチが載っているがやはり簡単な絵だ。しかし球面をカットした形を提示したこのスケッチのおかげで難航していた構造設計が一気に進んだという。
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