2016年12月17日土曜日

追悼アンジェイ・ワイダ監督     ポーランド映画祭

Andrzej Wajda,  Poland Film Festival 2016

アンジェイ・ワイダ監督が亡くなり、追悼の映画祭(昨日まで)で 10 作品が一気に上映された。今まで何度となく観た「灰とダイヤモンド」と「地下水道」をあらためて観た。何度観ても「鮮烈」という言葉がぴったりの映画だ。

今さらながらだが「灰とダイヤモンド」の題名の元になっている詩を調べてみた。
 
「松明のごとくわれの身より火花の飛び散るとき(中略)残るはただ灰と、嵐のごとく深淵に落ちゆく混迷のみなるを、永遠の勝利の暁に、灰の底深く燦然たるダイヤモンドの残らんことを」

なるほど、映画そのままだ。

銃弾で敵を倒すが(火花の飛び散る)、むなしい結果に終わり(残るはただ灰)、祖国はますます混乱を増す(落ちゆく混迷のみ)。それでも未来(永遠の勝利)のために犠牲になろう(ダイヤモンドの残らん)。

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