2016年12月13日火曜日

映画に見る女性芸術家たち

Female artists in movie

印象派の女性画家ベルト・モリゾは修行時代にマネの弟子になる。ところがマネは絵のモデルとして彼女を使うばかりで、絵の指導はおざなりにしかしてくれない。女性としてのモリゾの魅力はマネの名作「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾの肖像」に描かれている。女性が画家になることが難しかった時代に、苦難の末に画家モリゾとして認められるようになる。映画「画家モリゾ」でモリゾの心情が繊細に描かれている。
映画「カミーユ・クローデル」は彫刻家カミーユ・クローデルの悲劇の生涯を描いている。ロダンの弟子になった彼女は妻との3角関係に悩まされるのだがついに心を病んでしまい精神病院で一生を終える。ロダンも彼女の作品からヒントをもらっていたと言われるくらいの才能が無為になってしまった。

アンディ・ウォーフォルと同時代のアメリカの女流ポップアーティストのマーガレット・キーンを描いた「ビッグアイズ」が面白い。妻が描いた絵を夫が営業マンとして売りこみ大成功し大金持ちになる。しかし実は妻は密室で描かされていて、夫がサインだけして自分の作品として発表していた。妻はついに決意して作者は自分だと名乗りでて裁判になるのだが、法廷での最後の結末がとても面白い。

0 件のコメント:

コメントを投稿