いつものファンタジックなティム • バートンとは違うが、面白い映画です。1960年代、大きな瞳の女の子を描いた「ビッグ • アイズ」シリーズで一大ブームを起こした画家キーンの実話をもとにした映画。一躍有名人になり大金持ちになるのだが、実際に絵を描いていたのは妻のマーガレットだった。秘密が漏れないように、アトリエに閉じ込められて絵を描かされるのだが、やがて彼女は一大決心をする..........
この映画の時代の ‘60年代、アンディ • ウォーホルに代表される「ポップ • アート」が大流行します。絵画が、ありがたい芸術というより、広告やコミックなどと並ぶ大衆文化の一部になったのです。「ビッグ • アイズ」もそういう絵です。それとともに、絵画が雑誌や TVなどのマスメディアに乗って大量生産 • 大量消費される「商品」になります。映画でも、夫のキーンが大もうけするのは、絵ではなくて、絵を印刷したポスターやポストカードを大量に売ったからでした。
「ビッグ • アイズ」のファンであり、自分でも目の大きいキャラクターをたくさん生み出しているティム • バートンは、主人公マーガレットとその絵を愛情込めて描いています。
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