Interior in paintings (4) "Bathroom"
スペインのアントニオ・ロペスは超リアリズム画家として有名だが、家庭内の洗面所、トイレ、台所など普通あまり画題としては取り上げられない場所をクローズアップで描き、ものの実在感に迫っている。
旧式できれいとは言えないこの洗面所の絵は生活感がにじみ出ている。下のトイレも同じく、さびや汚れのリアルな表現がすごい。冷蔵庫は「新しい冷蔵庫」というタイトル通り買ったばかりの新製品を徹底的に即物的描写をしている。なお扉の幅が広すぎるのは至近距離で描いているための広角レンズ的な歪みで、パースの狂いではない。
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2017年8月15日火曜日
2017年8月12日土曜日
絵の中のインテリア(3)「ドア」
Interior in paintings (3) "Door"
ドアが閉まっていれば中に人がいるし、開いていればいないはず。この家はすべてのドアが開いたままで、家具も無く、空き家のように見える。しかしよく見るとドアのかげに闇に溶け込むように黒服の女性が立っている・・・
いるべき部屋に人がいない空虚感と、そこにいるはずのない人がいる不安感、を感じさせる空間をドアを使って表現している。
デンマークの象徴主義の画家ウィルへルム・ハンマースホイの「室内 ストランゲーゼ 30 番地」という絵だが、他にも同様のテーマの作品がたくさんある。
いるべき部屋に人がいない空虚感と、そこにいるはずのない人がいる不安感、を感じさせる空間をドアを使って表現している。
デンマークの象徴主義の画家ウィルへルム・ハンマースホイの「室内 ストランゲーゼ 30 番地」という絵だが、他にも同様のテーマの作品がたくさんある。
2017年8月9日水曜日
絵の中のインテリア(2)「窓」
Interior in paintings (2) "Window"
もう昼間だが起きたばかりの女性が窓の外をぼんやりとながめている。夜が長い生活なのだろう。エドワード・ホッパーは大都会ニューヨークに住む人たちの孤独感をテーマに描いた。自分にとっては都会が「かかわりのない外」だという感情が「窓」で表現されている。
ホッパーには逆に窓から家の中をのぞき見している絵も多い。映画「裏窓」だ。この場合も、光景の手前に「窓」を描くことで、それが自分と無関係の観察対象でしかないことが強調されている。左は着替えて寝ようとしている一人暮らしの女性、右は会話のない夫婦で、どちらも寂しい光景だ。
ホッパーには逆に窓から家の中をのぞき見している絵も多い。映画「裏窓」だ。この場合も、光景の手前に「窓」を描くことで、それが自分と無関係の観察対象でしかないことが強調されている。左は着替えて寝ようとしている一人暮らしの女性、右は会話のない夫婦で、どちらも寂しい光景だ。
2017年8月6日日曜日
絵の中のインテリア(1)「椅子」
Interior in paintings (1) "Chair"
椅子が描かれている絵をいくつかピックアップして、大まかに年代順に並べてみた。これを椅子そのものでなく座っている人間の姿勢に注目して見ると面白い。きちんとした姿勢で座っていたのが時代とともにだんだん自由な姿勢になっていく。日本的に言えば正座だったのがだんだん膝をくずしていくような。椅子の形が規定しているあるべき座り方から逸脱していく。現代画家バルテュスの絵でその極致になる。
ホイッスラー「画家の母の肖像」 セザンヌ「赤い肘掛け椅子のセザンヌ夫人」
モジリアニ「椅子に肘をつくジャンヌ・エピュルヌ」 マティス「安楽椅子にかける女」
バルテュス「美しい日々」
2017年8月3日木曜日
レオナルド・ダ・ヴィンチ展
Exhibition " Reonaldo Da Vinci "
ダ・ヴィンチの「手稿」のスケッチにもとづく再現模型の展覧会。今までも何回かあったが、今回は夏休みの子供向け企画なので、歯車、ベアリング、ピストンといった単純な機械要素的なものが多い。
初めて見るものもあった。例えば「自動回転肉焼き器」というピザ窯のような装置。熱せられた上昇気流でファンを回し、その運動を歯車とチェーンで串に伝えて肉を回転させながら焼くというもの。ピタゴラスイッチ的なバカバカしさが面白い。ダ・ヴィンチ自身も実用性があるとは思っていなかったたはずで、遊びないし思考実験だったのだろう。 (横浜そごう美術館、〜10 / 15 )
初めて見るものもあった。例えば「自動回転肉焼き器」というピザ窯のような装置。熱せられた上昇気流でファンを回し、その運動を歯車とチェーンで串に伝えて肉を回転させながら焼くというもの。ピタゴラスイッチ的なバカバカしさが面白い。ダ・ヴィンチ自身も実用性があるとは思っていなかったたはずで、遊びないし思考実験だったのだろう。 (横浜そごう美術館、〜10 / 15 )
2017年7月31日月曜日
松本竣介の「Y市の橋」
Shunsuke Matsumoto " Bridge of Y City "
松本竣介は横浜在住だったので、「Y市の橋」の Y は横浜のこと。モチーフになった橋が横浜駅のすぐ前にある「月見橋」で、今は高速道路やビルに囲まれてきゅうくつな光景になっている。「横浜の土木遺産」にこう書いてある。「土木史的にはとりたてていうほどの橋ではないが、松本竣介の「Y市の橋」の画題になったことで文化史的価値が高い」
「Y市の橋」にはバリエーションがいくつかある。戦中から戦後にかけての作品で、3つめは爆撃で破壊されている。絵にある鉄骨は橋の構造物ではなく、後ろにある線路(現 JR)の跨線橋で、上の写真にも見える。どれも寂寥感あふれる松本竣介独特の世界だ。
「Y市の橋」にはバリエーションがいくつかある。戦中から戦後にかけての作品で、3つめは爆撃で破壊されている。絵にある鉄骨は橋の構造物ではなく、後ろにある線路(現 JR)の跨線橋で、上の写真にも見える。どれも寂寥感あふれる松本竣介独特の世界だ。
2017年7月28日金曜日
映画タイトルのモーション・グラフィックス
Motion graphics in movie titles
映画タイトルのモーション・グラフィックスの秀作3つ。どれもセンスがいい。「Art of the Title」より。(再生時間はそれぞれ約2分)
「キス キス バン バン」
http://www.artofthetitle.com/title/kiss-kiss-bang-bang/#
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
http://www.artofthetitle.com/title/catch-me-if-you-can/#
「パニック・ルーム」
http://www.artofthetitle.com/title/panic-room/#
映画タイトルのモーション・グラフィックスの秀作3つ。どれもセンスがいい。「Art of the Title」より。(再生時間はそれぞれ約2分)
http://www.artofthetitle.com/title/kiss-kiss-bang-bang/#
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