2025年2月16日日曜日

製鉄会社の工場見学

Steel factory tour 

日本製鉄の US スチール買収計画が政治問題化してゴタゴタが続いている。それで、数年前に製鉄工場の見学をしたことを思い出した。湾岸道路を走っていると、川崎のあたりで JFE の大きな工場が見える。いつか見に行ってみたいと思っていたら、チャンスが来た。「夏休み子供工場見学会」の募集があったので、保護者を装って子供たちに紛れこんで見学した。

製鉄の全工程が見られるが、圧延工程がいちばん迫力がある。真っ赤に溶けた鉄がローラーの上を行き来して薄い板にしていく。騒音と熱がすごい。

しかし、工場全体すべてが写真撮影禁止になっている。百年以上も続いている成熟産業の製鉄に今さら企業秘密があるのかと不思議に思った。しかしラインの途中に板で覆って見えなくしている場所がある。この箇所が特に機密性が高いらしいと察した。そして、まだ製鉄にもイノベーションの余地があるらしいことを感じた。

US スチールが日本の製鉄会社に買収されることを望んでいるのは、日本にしかない高度技術を供与してもらうためだといわれている。それは普通の鉄の3倍もの強度があり、自動車のシャーシなどの重要部分に絶対必要な高性能な鉄の製造技術だという。工場見学のとき、板で隠されていたのは、そのような核心的な工程だったのかもしれない。

「溶鉱炉」

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