2024年8月10日土曜日

ウクライナ映画「バトルフィールド クルーティの戦い」

 「KRUTY 1918」

ウクライナ映画の「バトルフィールド  クルーティの戦い」は、100 年前の 1918 年に、ロシアがウクライナに侵攻した史実をもとにしている。これを見ると、現在のウクライナ戦争がなかなか終わらないことの歴史的背景がよく理解できる。


ロシア軍が侵攻し、首都キーウに迫ってくる。ウクライナは必死の防戦をするが劣勢だ。銃を持ったこともない大学生の志願兵 400 人が集められ、4000 人のロシア軍と戦う。若者たちは勇敢に戦うが、激戦の末に敗れて捕虜になり、壁の前に並ばされて銃殺される。彼らはウクライナ国歌を歌いながら死ぬ。


この映画は 2019 年の制作だが、その5年前の 2014 年に、プーチンは、クリミア半島やドンバス地方に侵攻し、一方的に併合してしまう。この映画には、ウクライナの人たちの、ロシアへの怒りが込められている。だから若者たちの銃殺を命じる冷酷な司令官の顔がプーチンとそっくりなのは、偶然ではなく、意図的なものだろう。

そもそもロシアの歴史は、外国への侵攻の歴史だった。この映画でわかるように、今のウクライナの戦争も、プーチンからすれば、100 年前に始まった戦争の「続き」を今もやっているにすぎないのだろう。


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