2024年6月12日水曜日

屋外スケッチの体勢

 

屋外スケッチの絵でこういうのをよく見かける。鳥居が上開きの逆パースになっている。


絵から、これを描いた人の体勢が推測できる。たぶんこんな感じだろう。視線と画面が鉛直になっていない。だから画面の上のほうが下のほうよりも目からの距離が大きくなる。


この体勢で描くと、左右の柱が平行な鳥居を、上開きの逆パースに描いてしまう。視線と画面が鉛直であれば、a = b なので、平行なものは平行に描ける。しかし画面が傾いていると、a> b になるから、目から遠い a のほうは開いてしまう。屋外スケッチでもイーゼルを使うことがすすめられているが、このようなことが起きないためだ。


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