「Aalto」
アルバー・アアルトの人と作品を紹介するドキュメンタリー映画が公開された。数年前にあった「アアルト展」では、スケッチや建築模型しか見れなかったが、映画の大きいスクリーンで見るとアアルトの魅力が強く実感できる。レンガや木材などの自然素材を多用したので、フィンランドの自然によく溶け込んでいる。
アアルトは家具もたくさんデザインした。戦前の作品が今でも名作家具として売られているが、この椅子が好きで以前使っていた。フレームが「曲げ合板」なので、バネのような弾性があり、かすかに揺れがあって座り心地がとてもいい。
建築も家具も「モダンデザイン」だが、機能と合理性に徹するのではなく、人間と自然に対する優しさが溢れている。映画は、やはりデザイナーだった妻との生活を軸に描いているのだが、そこからアアルト自身の優しい人間性が伝わってくる。
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