2019年4月12日金曜日

道路や線路の風景画

Perspective of road or railroad

道路や線路の絵は、どの位置から、どの方向を見て描くかで随分表情が変わってくる。

今では普通だが、道路を主題にして、しかもこのような構図で描いたのは、17 世紀オランダの画家ホッベマのこの絵が最初だと言われている。道路の中央に立って、まっすぐ正面を見ているので、消失点は画面中央にあり、道路は左右対称になっている。

印象派のピサロは道路の絵をたくさん描いたが、これは道路の外に立って描いている。消失点は画面右端にあり、道路は画面を横切っている。道路そのものよりも、立ち話している人物の方に注意が向く構図になっている。

やはりピサロの絵で、これは車道と歩道の境目に立って描いている。消失点が中央よりも左にずれるので、右側の家がよく見える構図になっている。

この3つの違いを、遠近法的に理解できる図があった。画家とキャンバスと風景の位置関係で、どう見え方が変わるかを線路の風景を例に説明していてわかりやすい。
(Watson "How To Use Creative Perspective")

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