Film scene : A baby pram rolling down steps
「アンタッチャブル」という映画を見ていたら、刑事が駅の階段で犯人を尾行している場面で、階段の上にある乳母車をちらちらアップで写すので、あれだなと思って見ていたらやっぱりそうだった。コットン、コットンと乳母車が階段を転がり始める。母親がきゃーと叫ぶと、刑事は思わず乳母車を止めようとして身をさらしてしまい・・・
これ、「戦艦ポチョムキン」の有名なシーンの引用だ。階段を転がる乳母車を使って緊迫感と悲劇を演出するのはエイゼンシュテインの大発明だった。しかし調べたらこの場面がいろんな映画で引用されているというのは有名な話のようで、引用作品のリストまで公表されている。べつに発見ではなかった。
このリストにもあった「未来世紀ブラジル」は、情報化社会をパロディーにしたハチャメチャな作品で面白いのだが、やはり「戦艦ポチョムキン」の、銃を構えた兵隊が横一列に並んで階段を降りていくのをそっくり引用したシーンがある。
90 年も前の「戦艦ポチョムキン」が現在の映画に与えている影響力を改めて思う。
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