エリック・デマジエールの作品集をやっと手に入れた。空想の建築を幻想的に描いているフランスの版画家で、3年前に町田市立版画美術館で初めて見て以来好きになった。
この洞窟のような壁面がびっしりと本で埋めつくされた空想の図書館はボルヘスの小説「バベルの図書館」の幻想イメージを視覚化したもの。
上端では天井を真上に見上げているが下端では下の階を真下に見下ろしている。つまり視野角が180度に近く、パースの教科書にやるなと書いてあることだ。クラクラ感はそのせいだと思う。
Erik Demazieres,
La Bibliotheque de Babel, 1998
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