2015年4月23日木曜日

ギャラリー閑人の「逆光の魅力」展

ケン • ハワード(Ken Howard) というイギリスの画家は、作品のほぼ 100% を逆光(仏語で「contre-jour」)で描いている。じつに魅力的な絵です。
(図版引用:「Ken Howard A personal view, inspired by light」より)






逆光の効果で、雨に濡れた道路が光って、人物は暗いシルエットで浮かびあがっている。雨の日の空気感が伝わってきます。











窓からの逆光で人体やテーブルなどに強いハイライトが当たっています。画面じゅうにちりばめられた光のきらめきが美しい。












人体の輪郭だけが細く光っている。全体が陰になり明暗差が少ないが、ウォームグレイとクールグレイが微妙に組み合わされていて、とてもカラフルです。





中東の風景でしょうか、強烈な太陽光が道路を照らしていて、強いコントラストで人物が浮かびあがっています。スカーフが赤く透けているのが印象的ですが、これも逆光の効果。






この絵はとくに素晴らしい。着衣や壁などすべてが白だが、逆光のために、絵全体がグレイだけで構成されています。グレイの明暗の諧調の微妙な変化がとても美しい。

















0 件のコメント:

コメントを投稿