2025年11月8日土曜日

「ウェット・イン・ウェット」で空気感を表現する。

Wet in Wet in Watercolor

水彩画は「空気感」を描くための画材といっていいほどだ。「空気感」の表現は、油絵やパステルでは難しい。それをできるのが水彩画の最大の魅力だ。

水彩画が「空気感」を表現できるのは「ウェット・イン・ウェット」という水彩画独特の技法のおかげだ。あらかじめ紙を水で濡らした上に描いたり、下地の色が濡れているうちに上に描いたりする。すると当然、ものの形はぼんやりするが物を取り巻く空気感が現れてくる。

水彩画の本場イギリスでは、アマチュア向けの水彩画教本でも、最初から最後まで「空気感」のための「ウェット・イン・ウェット」を徹底して教えている。イギリスのトレバー・チェンバレンは、世界一の水彩画家だが、「ウェット・イン・ウェット」による魅力的な絵を描いている。(画像は「Light and Atomospher in Watecolor」by Trevot Chamberlain より)



蛇足だが、自分でも「ウェット・イン・ウェット」をやりたいと何度もチャレンジしたが、難しい。それで、水彩画をやることをあきらめた。

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