2025年11月14日金曜日

『大阪・道頓堀の「グリコ」広告はなぜ巨大?』

Advertising in Osaka

大阪へ行くと驚くのがあの「グリコ」の巨大広告だ。ビルの壁面全体を覆っている。周囲のビルも無数の広告でびっしり埋め尽くされている。見ていて汚ならしいことおびただしい。

現在どの都市も街並みの美しさを保つために、「景観デザイン」を重視している。なかでも重要なのが「広告」で、大きさや位置などに規制をかけている。なぜ大阪だけがこのような広告が許されているのか不思議だった。

そうしたら先日の新聞(日経新聞電子版、11 / 10)に、『大阪・道頓堀の「グリコ」広告はなぜ巨大?』という驚きの記事が出ていた。大阪市が独自に広告規制を緩和して、壁面8割まで OK にしたというのだ。行政当局自らが汚い街づくりを推進しているのだから驚きだ。

そういえば今年の夏、道頓堀のビル火災があったが、この巨大広告がハシゴ車の消火活動の邪魔をして、延焼を加速させたという報道があった。巨大広告は「景観」だけの問題ではない。

大阪では、他にもいたるところに醜悪な巨大広告であふれているが、それを面白がる大阪独特の文化が背景にある、と記事は指摘している。江戸時代以来の大阪商人の伝統で、「目立ってなんぼや!」が大事で、公共の意識が薄いというのだ。


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