Pareidolia Painting
心理学で「パレイドリア現象」というのがある。雲を見ているときや、壁のシミを見ているとき、何かの物や人間などに見えることがある。ある種の認知症の患者は、普通の人以上に幻影が見えるのが特徴とされ、花の写真を見せて、何が見えるか尋ねると、「あ、顔があります。動物が4匹います。」などと答えるという。
そういう幻視を敏感に見ることができて、その幻影を絵にする画家も多い。ルドンはその代表だろう。「黄色い背景の樹」は美しい絵だが、樹の背後で大きな怪物がこちらを見つめている。2枚目の「オルフェイスの死」では、ボートに乗せられた生首と、それを見つめる天使(?)のような顔が見える。
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