2019年6月4日火曜日

「横浜地方気象台」と安藤忠雄

Yokohama Local Meteorological Office

横浜山手の外人墓地の向かいにある「横浜地方気象台」は、お役所の建物だから地味だが、1927 年築で、 現存するアール・デコ建築の名品とされている。まわりの洋館のように、観光客で賑わうこともなく、ひっそりとしている。

2009 年に新館が増築されて、本館と渡り廊下でつながっているが、両方とも現役というのが立派。新館を設計したのが安藤忠雄で、本館の造形をモチーフに使っているので、100 年近い差を超えて、二つは違和感なく並んでいる。新館(写真下)は、本館(写真上)の窓のプロポーションや配列、窓上部の階段状の飾りなど、そのまま踏襲している。安藤忠雄の、歴史的建造物に対するリスペクトが感じられる。



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