氷川丸の中へ初めて入った。フランス直輸入のアール・デコの内装がオリジナルのまま現存している珍しい例だという。1928 年(約 90年前)に国際コンペが行われ、フランスのマルク・シモンというフランスのデザイナーの案が採用された。
この階段室は手すりなどの装飾が典型的なアール・デコ。それ以前のアールヌーボー式と違って、直線や円弧などによる幾何学的な造形の、当時の最先端デザインだ。映画「タイタニック」で同じようにエレガントな階段室が出てきた(もっと大きかったが)。あれもたしかアール・デコ調だったと思う。
上は社交室という公共スペースの天窓、暖炉、ソファなどで、こういうディテールにアール・デコの特徴(階段状の造形など)がよく現れている。下は現存しているシモンによるデザインスケッチだが、上の写真と比べると絵の通り忠実に作られていることがわかる。
0 件のコメント:
コメントを投稿