2026年2月15日日曜日

ブリューゲルの絵のカーリング

Curling in Brueghel

ベルギーで生まれたブリューゲルの絵を見ると、16 世紀の昔から庶民たちが氷の上の遊びに慣れ親しんでいたことがわかり、北欧の国がオリンピックで強いことが納得できる。

ブリューゲルは冬景色をたくさん描いたが、最高傑作といわれる「雪中の狩人たち」で、遠くの凍った池でスケートで遊んでいる人たちが描かれている。


「ベツレヘムの人口調査」は左下に、国勢調査でお役所に来た人たちを描いているが、背景の雪や氷の上で遊んでいる人たちがたくさんいる。拡大して見ると、雪合戦や、スケートや、そり滑りなど、いろいろな遊びをしている。



「スケーターと鳥の罠のある冬の風景」という絵で、凍った川で遊んでいる人たちの楽しそうな光景が描かれている。やっている遊びはカーリングだといわれている。左下を大きく拡大して見ると、たしかに今と同じ形のハンドルのついたストーンが3つ見える。青シャツが投げたストーンを赤シャツと黒シャツが見守っている。カーリングの元祖が 16 世紀にすでにあったことがわかる。



2026年2月14日土曜日

ジョセフ・アレマンの絵画

 Joseph Alleman

毎日のように SNS にプロアマ問わず絵画作品がアップされてくる。だいたいがスルーするが、ジョセフ・アイマンという画家の絵には惹きつけられた。初めて知った画家だが、アンドリュー・ワイエス的なアメリカン・リアリズムの絵だ。ワイエスと同じく田舎の風景をモチーフにしているが、ワイエスほど情緒的でなく、幾何学的な画面構成による構成主義的な絵だ。光と影を巧みに使った構図が魅力的。


 本人のホームページで他の作品も見てみた。多作な画家のようでものすごい数の作品がアップされている。→https://www.josephalleman.com




2026年2月13日金曜日

建国記念の日

 National Foundation Day

一昨日の2月11日は「建国記念の日」だった。「建国記念日」ではなく、間に「の」の入った奇妙な記念日だ。公式的には「建国を祝い、国を愛する心を養う」という趣旨だが、そんなお題目をまに受けてお祝いをする人は一人もいないだろう。こんな無意味な記念日は廃止すればいいと思う。

どの国にも建国記念日はある。アメリカはイギリスの植民地から独立した日、フランスはフランス革命で王政から共和政に変わった日、中国は国共内戦で毛沢東が勝利し共産主義政権を成立した日などを建国記念日にしている。だから記念日の日付ははっきりしている。

日本の場合は、戦前の「紀元節」を引き継いで  2 ・11 にした。その日付は神武天皇が紀元前 660 年の 2 月11日に即位したという「古事記」の記述を根拠にしていた。しかしそれはまだ文字もない弥生時代だから、  2 ・11 という日付は神話の話で、科学的な根拠がない。

どの国も、自国の正統性を示すために建国記念日を制定する。戦前の紀元節は、永く続いた皇統をもとに国の正統性をうたっていたが、軍国主義に利用された。戦後になって  2 ・11 を復活する時、「建国記念日」とは言えず、「建国記念の日」になった。

個人的意見だが、  2 ・11 を廃止して、1868 年(明治元年)に明治維新で近代国家が始まった10 月23 日を建国記念日にすればいいと思っている。


2026年2月12日木曜日

デジタル情報ネットワーク

 「A Brief History of Information Network」

今度の選挙の結果について、SNS の影響が大きかったことについて賛否両論が起きている。

このことを考えるのに、ユバル・ノア・ハラリの「NEXAS  情報の人類史」が参考になる。歴史学者であり、AI の研究者でもある著者は、「情報ネットワーク」というものの意味について根本から問い直している。


古代メソポタミアの「粘土板」は、税の支払いを記録することで、史上初の都市国家を成立させた。中世では印刷術の発明で「聖書」が印刷され、預言者の言葉を世界に伝えることで、キリスト教の宗教を広めた。近代の「新聞」と「ラジオ」は指導者の言葉を迅速に国民に伝え、その結果が民主主義体制と、全体主義体制の両方を可能にした。そして現代の情報は「デジタルデータ」だ。

粘土版も聖書も新聞もラジオも、それぞれの時代の最新の情報テクノロジーを使うことで、情報の流れ方に革命を起こし、「情報ネットワーク」を作り上げた。「情報ネットワーク」によって、市民間につながりを生じさせ、統一的な理念や価値観の共有をさせることができる。そのことで強力な国家や宗教を生み出してきた。

そのため、情報ネットワークは「真実」を伝えるよりも、国家や宗教の「秩序」を国民に守らせることを優先してきた。現在のデジタル情報によるネットワークを利用して、ポピュリズムやナショナリズムを煽ることが、政治の権力闘争のための武器になってきた。


以上の簡単な文章では紹介しきれないので、関心のある人には本を読むことをおすすめ。


2026年2月11日水曜日

風景画の中の人物

 Eye Lebel

ネットに面白い図がのっていた。遠近法の説明のためだが、「アイレベル」(Eye Lebel)を赤線にして強調している。しかし人物たちの頭のてっぺんが赤線の下をかすっている。これでは赤線が「アイレベル」ではなく、「ヘッドレベル」になってしまっている。

この理由は2つ考えられる。ひとつは描いている人が「アイレベル」の意味を勘違いしているため。もうひとつは描いている人はちょっと(10cmくらい)高い段差の上から描いているか、のどちらかだろう。




遠近法で、もっとも重要な「アイレベル」(Eye Lebel)を強く意識した絵画はたくさんあるが、フランス印象派の画家ジャン=フランソワ・ラファエリの「サン=ミシェル大通り」はそのひとつ。


同じ画家のこの絵では、建物の2階から描いているからアイレベルが高い。したがって当然ながら、人物たちの頭は横一線に並んでいない。


2026年2月10日火曜日

雪の朝 スケッチ

 Snow view

一昨日の久々の雪。窓からの眺めをスケッチ。(パステル、10 号)



2026年2月9日月曜日

ミラノ・オリンピック 開会式

 Milan Olympic

ミラノ・オリンピック開会式の五輪旗入場に、中学校の同級生が登場してびっくり!(手を振っている人)