Pulitzer Prize
前々回、ピューリツァ賞受賞の写真「硫黄島の星条旗」が実はやらせだったということを書いたが、歴代ピューリツア受賞作品のなかで有名なものを挙げてみる。
ピューリツア賞の受賞作のなかで、もっとも有名な写真の一つは、「ナパーム弾の少女」だろう。ベトナム戦争で、アメリカ軍がナパーム弾で村々を焼き尽くしていたが、恐怖に怯えて逃げ惑う子供たちを撮っている。アメリカの通信社の専属カメラマンだったニック・ウトというベトナム人カメラマンが撮った。とくに中央にいる裸の少女が衝撃的で、アメリカ国内でのベトナム戦争反対の世論を加速させる役割を果たした。
日本人カメラマンも3人がピューリツァ賞の受賞をしている。その一人の沢田教一という人のベトナム戦争の写真で、「安全への逃避」という写真が世界的に有名になった。アメリカ軍の爆撃を逃れて、若い母親が4人の子供を連れて、川を渡っている。「写真」というメディアの訴求力の強さがわかる。
もうひとつの例は、アメリカのボストンで撮られた一枚。学生のデモ隊が、関係のない通りがかりの黒人に暴行を加えている。手にしているのが星条旗であることが、人種差別のなくならないアメリカ社会の現実を見事に捉えている。