Perspective of the circle
遠近法が確立されていない時代の絵だが、馬車の車輪がおかしい。車輪の楕円が立っているが、正しくは下のように、車軸と、楕円の長軸は 90 度で直交しなければならない。
(図は "How To Use Creative Perspective" より)
食器や花瓶など丸いものが登場することが多い静物画では、楕円が狂っていると途端にウソっぽくなってしまうが、円の遠近法を知っていれば、狂いに気づくことができる。
いい例を2つ。ワイエスの壁のバケツの楕円がピタッと決まっている。シャルダンの立てかけた鍋も見事。どちらも回転体の回転軸と楕円の長軸が完璧に 90 度で直交している。
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