2019年4月8日月曜日

水面の反映の遠近法

Perspective of water & reflection

水辺の風景を描くとき、建物などの水面への反射を遠近法的に正しく描くことは結構難しい。もっともこのモネの「ポールマリーの洪水」のような場合は簡単で、建物の足元が直接水面に接しているので、そのまま上下対称に反転すればいい。

このワイエスの絵のような場合は、建物と水面の間に土手があるから、単純に上下反転するわけにはいかない。とくにこの場合は多分作った風景なので、実景を見て描くことができないからなおさら難しい。


ある雑誌広告のイラストだが、遠近法的におかしいので間違いを正す作図をしたことがある。これも土手が間にあって邪魔しているが、水面を陸の中まで延長して、その仮想水面に対して上下反転する。そして建物と反映の消失点を一致させる。絵を描くときにいちいちこんな作図はしないが、知っているとこのイラストのような大間違いはしないですむ。


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