閑人の絵日記
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2018年12月19日水曜日
建築家
Architect
19 世紀のトーマス・コールの絵で、ローマ風の壮大な歴史的建築を背景に、ギリシャ建築の円柱の上で建築家が図面を広げている。寝そべったままで、過去の遺産に匹敵するような建物を作ろうと思っている建築家の傲慢な態度が描かれている。トーマス・コールは、建築が自然を壊すような近代化に批判的だった。手前にカーテンを描くことで、建築家の芝居じみた姿を皮肉っている。
「バベルの塔は」は人間が勝手に高い塔を作ったのを神様が怒って人間に罰を与えたという物語で、建築という神様の領分を侵すことへの戒めだった。今の環境問題にもつながる話で、トーマス・コールが描いたのもそれだった。
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