レイモンド・リーチ「赤いドレスの少女」
たまたま見つけたこの絵だが遠近法的に面白い。5人の人がいて、立っていたり座っていたり、階段の上にいたり途中にいたり、とバラバラで、彼らを見上げたり見下ろしたりしている。だが一人だけそうでない人がいる。一番左の青シャツの男で、画家は彼だけを水平な視線で見ている。
遠近法の原理から、見ている人(画家)の目の高さ(アイ・レベル)は地平線上にあるわけだが、青シャツの男の顔も遠くの地平線と一致しているから、青シャツと画家は目線が同じ高さにいることになる。そしてこの画家は青シャツと同じく、階段の一番上に座って描いていることが分かる。
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