この作品だけは例外で、のどかな洪水風景なのは印象派の絵だから。レストランが水没。ボートで人が近づいている。悲劇的な雰囲気はまったくなく、洪水を湖とまったく同じように美しく描いている。
フランシス • ダンビー 「大洪水」
教えに背き悪をする人間たちを神が怒って大洪水を起こして滅ぼした、というノアの方舟の伝説の絵は多い。これは人がおぼれている光景をまるで報道写真のように描いている。
洪水伝説を背景にして、この世の終わりと神への怖れを描いた内省的な絵。マーチンは噴火、火事、戦争、など恐ろしい「世界の終末」の絵を描いたが、これも恐怖の洪水だ。
レオナルド • ダ • ヴィンチ 「世界の終わり」
ダヴィンチも世界の終末を信じていた。大洪水をたくさん描いているが、これはそのひとつ「世界の終わり」。科学者でもあった彼は水流を観察してスケッチし、それを「洪水の恐怖」の表現へと発展させた。
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