2024年8月23日金曜日

「見せかけ」の街パリと、映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」

「Mrs. Harris Goes to Paris」 

パリ・オリンピックで、セーヌ川で水泳競技が行われたが、汚染された水で感染症になった選手が続出した。セーヌ川で行った派手な演出の開会式だが、パリの美しさは「見せかけ」だけで、実態は汚い街だということがバレてしまった。

パリでの実際の体験でもそうだった。ちょっと裏通りへ入ると、犬の糞だらけで、避けて歩くのに苦労する。ハイヒールが生まれたのはパリだが、理由は犬の糞のためだという有名な話に納得がいく。シャンゼリゼの美しさは「見せかけ」だ。

たまたま昨日、NETFLIX で「ミセス・ハリス、パリへ行く」という映画を見ていたら、「見せかけ」のパリを扱っていて面白かった。イギリス人の未亡人の中年女性がクリスチャン・ディオールのドレスに憧れて、パリへ行き、いきなりシャンゼリゼのディオール本店に飛び込んで騒動が起きる・・・というドタバタのコメディだ。

主人公がパリの街を歩くシーンがたびたび出てくるが、いつも道路がゴミだらけなことが強調される。そして失業者があふれていて、表向きの華やかさと対比される。ディオールの会社自体も赤字経営で苦しく、社員をクビにしたりしている。このように川や道路だけでなく、パリという街全体が「見せかけ」であることが暴露されている。


0 件のコメント:

コメントを投稿