「Letters from IWOJIMA」
パリ・オリンピックの馬術競技で日本がメダルを取ったが、92 年ぶりだと報じていた。92 年前の 1932 年のロサンジェルス大会の馬術競技で、陸軍中尉の西竹一が金メダルに輝いた。名家の生まれで男爵だった彼は「バロン西」と呼ばれ、アメリカでも人気があった。その西が登場した映画が、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」(2006 年)だった。
この映画は、第二次世界大戦末期の硫黄島での激戦を題材にした戦争映画だが、アメリカ映画でありながら、日本軍側の兵士や将校の一人一人の人間像を描いている。その中に金メダリストの西も登場する。
西は中佐として硫黄島へ赴任する。肉弾戦をやっている戦場に愛馬を連れて悠然とやってくる。実際に西はおおらかな人間だったそうだ。印象的だったのは、捕虜になった米兵を尋問するシーンだった。故郷を聞いてカリフォルニア出身だと知ると、米兵とオリンピックの思い出話しに花を咲かせる。
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