Sagrada Familia and catenary
二点の間に紐やチェーンを垂らすと「懸垂曲線」という曲線ができる。二点の間隔と紐の長さの違いで形はいろいろだが、身のまわりにたくさんある。数学的な美しい曲線で、デザインや建築に応用されることもある。
ガウディはこの曲線を作るための有名な「逆さ吊り実験」装置を作った。できた曲線を上下逆さまにした形をサグラダ・ファミリアの塔の形に使った。これがガウディの初期のスケッチ。
聖堂内部にもこの形が使われていて、柱と梁がひとつながりの懸垂曲線でできている。この曲線にすると、荷重が柱の上から下まで圧縮荷重として伝わっていくので、つっかい棒無しで大空間を作ることができる。力学的に合理的な構造だ。完成して支えの足場をはずすとき、職人たちは恐怖で逃げ出したそうだが、ガウディは自分ではずして、なんでもないことを証明してみせたという。
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