2026年2月4日水曜日

ピューリツア賞受賞の有名写真

 Pulitzer Prize

前々回、ピューリツァ賞受賞の写真「硫黄島の星条旗」が実はやらせだったということを書いたが、歴代ピューリツア受賞作品のなかで有名なものを挙げてみる。


ピューリツア賞の受賞作のなかで、もっとも有名な写真の一つは、「ナパーム弾の少女」だろう。ベトナム戦争で、アメリカ軍がナパーム弾で村々を焼き尽くしていたが、恐怖に怯えて逃げ惑う子供たちを撮っている。アメリカの通信社の専属カメラマンだったニック・ウトというベトナム人カメラマンが撮った。とくに中央にいる裸の少女が衝撃的で、アメリカ国内でのベトナム戦争反対の世論を加速させる役割を果たした。

日本人カメラマンも3人がピューリツァ賞の受賞をしている。その一人の沢田教一という人のベトナム戦争の写真で、「安全への逃避」という写真が世界的に有名になった。アメリカ軍の爆撃を逃れて、若い母親が4人の子供を連れて、川を渡っている。「写真」というメディアの訴求力の強さがわかる。



もう一人の日本人受賞者は酒井淑夫という戦場カメラマンで、同じくベトナム戦争を取材した「静かな雨、静かな時」という写真が有名。アメリカ兵がドシャ降りの雨のなかでひとときの休息を取っている。戦争の過酷さを捉えている。



日本人のピューリツァ賞受賞者のもう一人は長尾靖という毎日新聞社のカメラマンで、社会党党首の浅沼稲次郎が刺殺される決定的瞬間を撮った。演説している浅沼稲次郎を、学生服を着た17 才の右翼少年がナイフで刺そうとする一瞬だ。これは1960 年の事件だったが、当時テレビや新聞で連日報道され、今でもこの写真は鮮明に覚えている。

最近の受賞作品をあげると、飢餓に苦しむアフリカのスーダンで撮られた写真。痩せ細った子供が倒れていて、ハゲタカが死ぬのをじっと待っている。

もうひとつの例は、アメリカのボストンで撮られた一枚。学生のデモ隊が、関係のない通りがかりの黒人に暴行を加えている。手にしているのが星条旗であることが、人種差別のなくならないアメリカ社会の現実を見事に捉えている。


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