2026年2月2日月曜日

硫黄島の星条旗

Raising the Flag on Iwojima

最近トランプ大統領が、グリーンランドをアメリカ領にすると言い出した時のフェイク画像がニュースになった。トランプが星条旗を掲げてグリーンランドに上陸するシーンで、そばには「グリーンランド、アメリカ領、2026 」という看板が見える。

この画像は、太平洋戦争中に、硫黄島を日本から奪還した時の有名な写真をパロディー化したものだ。

従軍カメラマンのローゼンタールという人が撮った「硫黄島の星条旗」という写真だ。激戦の末に日本軍を制し、硫黄島の摺鉢山のてっぺんに6人の兵士が星条旗を掲げるドラマチックな場面だ。戦争記録写真の最高傑作とされ、ピューリッツァー賞を受賞した。

この兵士たちは帰国して、英雄扱いされる。そしてルーズベルト大統領は、彼らを戦時国債の販売キャンペーンに利用したりする。

ところがこの写真は「やらせ」であることが後に発覚する。すでに他の兵士が一番乗りしたのを他のカメラマンが撮っていた。ローゼンタールはもっとドラマチックに撮るために、兵士にポーズを取らせて、やり直しを撮ったのだ。戦後になって兵士は、やらせを演じただけなのに英雄にされたことで精神的に苦しむことになる。

この顛末を描いた映画「父親たちの星条旗」(2006 年、クリント・イーストウッド監督)が日本でも公開され、大ヒットしたので、見た人も多いと思う。

CG などない時代に、「やらせ」で作ったフェイク画像をネタにして、トランプ大統領は、最新の生成AI 技術を使ってフェイク画像を作った。


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