Escher & Alhambra
ある友人が、スペインのアルハンブラ宮殿へスケッチ旅行をしたときのことを書いたブログが面白かった。自分は行ったことはないが、アルハンブラにはとても興味がある。その理由はエッシャーだ。エッシャーはアルハンブラを訪れてたくさんのスケッチをした。イスラム様式の建物のスケッチ(右図)もあるが、エッシャーがもっとも興味を持ったのが壁面の装飾模様だった。いわゆる「アラベスク模様」だ。壁全体を細かい幾何学模様でびっしりと埋めている。エッシャーはそれを詳細にスケッチした。
「ALHAMBRA」のメモがあり、日付も記入してある。それを見ると、このスケッチを数日間続けたことがわかる。(図は「Le Monde de M. C. Escher」 より)
エッシャーはこれに魅入られて徹底的に研究した。そしてこの原理を応用した自分オリジナルの模様を作った。例えばこれは幾何学的でなく、具象的な鳥の形で試みている。白と黒の鳥の反転図形で隙間なく画面を埋めている。これは幾何学図形でやるよりかなり難しいだろう。
そしてその習作を応用して、絵画作品にしている。例えば、この鳥の模様を使ったのが有名な「昼と夜」だ。そのほかにもこの原理を活かした作品を多数制作している。
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