Chardin
巨匠シャルダンの絵は古典的だが、静物画の教科書のようで、眺めるといろいろとヒントが見つかる。
緻密に計算された構図も参考になる。これは定番のピラミッド型構図だが、安定しすぎないようにポットをセンターからずらしてシンメトリーを避けている。またぶどうやナイフをテーブルからはみ出させることで単調な直線が画面を横切らないようにしている。さらに光をうまく使って明暗の変化を作っていて、例えば右端のグラスはほとんど影の中に溶け込んでいる。「安定と変化」という構図の基本のお手本のような絵だ。
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