Exhibition " Fantastic Art in Belgium " # 3
宗教画のイメージが強いルーベンスがこの展覧会で奇想の画家の一人として扱われているのが意外だった。ルーベンスといえば「フランダースの犬」のネロ少年と愛犬パトラッシュが最後にアントワープ大聖堂にたどり着いてやっと見ることのできたのがルーベンスの祭壇画だった。(ちなみにこれの精巧なレプリカが徳島県の大塚国際美術館にあり、一見の価値がある)
キュレーターの解説によれば、「地獄への恐怖心を煽る」ことで観る者の信仰心を喚起するのがヒエロニムス・ボスをはじめとするベルギーの奇想絵画のおおもとにあるが、ルーベンスもその主題を写実的な表現で受け継いだと解釈できるという。今回出展の「反逆天使と戦う大天使聖ミカエル」を見て納得させられた。
( BUNKAMURA ザ・ミュージアム 〜 9 / 24 )
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