「バベルの塔」展が始まったのでさっそく観に行った。実在しない空想の高層建築を描いているが、なおも建設中でさらに高さを増そうとしている。ブリューゲルはなぜこんな絵を描いたのか、専門家の解説によれば・・
天にも届くような塔を建てようとする人間の傲慢さが神の怒りに触れて天罰が下ったという聖書の伝説を、当時の時代に当てはめて描いたもので、建築を文明の象徴として描くことで世界没落のビジョンを表現している・・・(今で言えば、原子力やら自然破壊やらの ”高い塔" を作って滅びへ向う、ということか)
この絵は想像よりずっと小さかった。東京芸大が所蔵美術館と協力して作った 300 %に拡大した精巧な複製も展示しているが、原画では見えない建設作業をする人々や重機が驚くほど細かく描かれているのが分かって面白い。
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