「ザハ • ハディド」展(東京オペラシティー アートギャラリー、10/18〜12/23)
小説家の平野啓一郎氏がこの展への批評のなかで、こう言っています。「芸術の基準は『美』と『崇高』の価値観だったが、20世紀後半以降は、『カッコいい』という異質の
価値観を導入する必要があると思う。本展を見て、人が思わず口にするのは、その『カッコいい』というため息であり、新国立競技場の修正案に幻滅するのは、醜いからではなく、『カッコ悪い』からである。」 (日経新聞、11/13)
新国立競技場のデザインに対して建築界から猛烈な反対論がわき上がり、その結果、日本人建築家による修正案に決まりそうです。平野氏の言う「カッコいい」とは「感じる」価値であって、合理性だけでは計れないものなのだと思います。そのために彼女のデザインはこれまでたくさん「ボツ」にされてきたのでしょう。オリジナルとは似て非なるものに修正されてしまった新国立競技場もそのケースのひとつだと思います。
本展で見せているものではないですが、コンペの表彰式でのザハ • ハディド本人によるプレゼン映像があります。オリジナルデザインのコンセプトがよく分かるのでご覧下さい。
本展で見せているものではないですが、コンペの表彰式でのザハ • ハディド本人によるプレゼン映像があります。オリジナルデザインのコンセプトがよく分かるのでご覧下さい。
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