2025年10月8日水曜日

坂倉準三の「神奈川県立近代美術館」

  Junzo Sakakura

日経新聞の連載コラム「共同体の建築 10 選」で「旧神奈川県立近代美術館」(10 / 8)が取り上げられていた。この建築については、当ブログでも書いたが、これを機にもう一度再掲する。


以下は、2024 / 1 / 29 の投稿再掲

坂倉準三は好きな建築家の一人で、地元の神奈川県立近代美術館(今は他の美術館に変わっている)へよく出かける。坂倉準三はコルビュジェの弟子だったので、その影響を受けている。この建物は、建物全体を柱で浮かせるコルビュジェの「ピロティ」の手法を取り入れている。しかし「ピロティ」の軒が、池の上まで張り出していることによって、軒下に、ゆらゆらと動く池の波紋が反射している。この軒下が波紋を映し出す ”映像スクリーン” になっている。写し出される波紋の動きは見ていて見飽きない。


モダニズム建築の巨匠コルビュジェの弟子でありながら、坂倉準三の建築は、桂離宮などの日本建築を思わせる。自然環境との一体感をコンセプトにしていてとても日本的だ。


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