ザハ • ハディド氏の設計した新国立競技場のデザインで大論争が続いています。反対派の理由は、巨大すぎて目の前に立ちはだかる壁のようで、景観や環境を壊すという点です。反対論に押されて、修正案が作られましたが、これは原案に形だけ似せて、おおもとのコンセプトを無視した「似て非なる」デザインです。
原案は建物と地面の間をゆるやかなスロープでつなぐことで、自然に人を誘いこむ
ようにし、立ちはだかる壁にならないようにしています。修正案は、別の所で作っ
た物をもってきて、ポンと置いたような形で、周辺環境とのつながりがありません。
ようにし、立ちはだかる壁にならないようにしています。修正案は、別の所で作っ
た物をもってきて、ポンと置いたような形で、周辺環境とのつながりがありません。
オリジナル案が大きさやコストの点で問題があるのならば、勝手に修正するのではなく、ハディド氏本人に修正を依頼すべきだと思います。そうすればコンセプトをキープしつつ問題を解決する策を作ってくれるはずです。デザインのネタだけもらって、あとは都合良く利用すればいいという、一昔前の、デザインを軽く考える風潮がまだ残っていたのかという思いがします。
ザハ • ハディド氏の設計による建物が今、中国の北京で建設中だそうですが、これとそっくりなデザインが同じ中国の重慶で建設されていて、こちらのほうが本家より先に完成してしまうというマンガみたいな話があるそうです。国立競技場の場合はこんな単純なパクリではないですが、デザインのオリジナリティ尊重への意識の低さ、という意味では共通性が大だと思います。
槙文彦氏をはじめとする反対派建築家の方々の主張にしっくり来ていなかったので、いろいろな専門家の考え方を調べたなかで、とても納得性のある意見がありました。下記サイトでご覧下さい。
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