閑人の絵日記
2025年11月18日火曜日
ユトリロとモネの 「光と影」
Maurice Utrillo
日本で人気のユトリロは集客力があるから、地元のデパート(横浜高島屋)のギャラリーは、「ユトリロ展」をよくやる。前回はたしか2年前に「生誕140 年モーリス・ユトリロ展」をやっていた。一応見に行ったが、個人的にはユトリロは好きでない。描いているパリの街並みは、生き生きした感じががなく、せっかくのパリが死んだ街のようだ。
その最大の理由は「光」がないことだ。「光」を描くには「影」が必要になる。ユトリロの絵は「光と影」がまったくない。家の壁も道路もどこもかしこも単調な白色で塗っている。
このことは、同じくパリの街を描いたモネと比べてみるとよくわかる。光と影が美しい。だから街並みが生き生きしている。
モネ「オンフルールのバヴール街」
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