閑人の絵日記
2020年3月17日火曜日
モランディ
Morandi
モランディは、ガラス瓶や陶器などを繰り返し描いたが、光の反射がなく、全体が灰色でベタ塗りされている。まるで埃がかかった物体のようだと思っていたら、これについて、ある本
(「不透明な美学」)
に面白いことが書いてあった。モランディのアトリエは綺麗に掃除が行き届きピカピカだったが、絵に使うモチーフたちだけは埃が積もっていたという。表面に埃が付着するまで、一年でもじっと待っていたそうだ。質感や立体感を打ち消し、平面的な色面で組み立てるモランディの絵の ”秘密” が分かった。
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