Baksy
予想どうりだったが、当然ながら原画は一つもなく、すべて写真のみで、それが綺麗に額装されている。バンクシーの絵は、描かれた場所に意味があるのだから、美術館に展示した「作品」を「鑑賞」してもしょうがない。ストリート・アートを現場から切り離しては、バンクシーのメッセージ性が消えてしまう。
(横浜アソビルにて)
そのことがよく分かるのは、この作品(今回の展示にはなかった)などから。イスラエルとパレスチナの境界の壁に描いたものだが、風船で壁を乗り越えようとしている少女で、人間を分断する政治に抗議している。(左側の「お嬢ちゃん、もっと風船が要る?」と意地悪く言っている怪物は別の人による加筆だが、これにも感心する。)
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