Turner
ターナー展で、このような廃墟の風景画がたくさん観れる。中世の城とか、朽ち果てた修道院などをさかんに描いている。ターナーはこういうモチーフを探して旅をしたという。
ターナーの時代、「ピクチャレスク」という言葉が生まれたが、「絵のように美しい風景」のことで、そういう風景を描いた絵もピクチャレスク絵画と呼ばれた。絵をピクチャレスクにする条件は「粗さ」と「ゴツゴツ、ギザギザ」だったそうで、当時の本にこんな説明図があったという。下がピクチャレスクな絵で、上の絵と比較している。なだらかではなくゴツゴツした岩肌の山、整然とした建物ではなく崩れかけた廃墟、などがある風景だ。ターナーの絵がそのまま当てはまる。(「廃墟の美学」より)
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