パステル画の支持体についてよく聞かれる。紙はキャンソンのパステル専用紙「ミ・タント」がいちばん一般的だが、それ以上の情報はパステル画の入門書・技法書でもとんど書かれていない。
ところがサンドペーパーと同じ下地を作れる方法がある。アクリル画などの下地用メディウムの中の「パミス」( Pumuce ) はサンドペーパーと同じ砂が入っているので、これを紙やボードにペインティングナイフで下塗りするのだ。これにアクリルで自由に下地色も塗れるし、大きさも自由で値段も安く、いいことづくめ。よく使われる方法だが、日本ではほとんど知られていない。これの応用として、厚塗りして凹凸の激しいテクスチャーも作れるので、そこにパステルを乗せると面白い効果が生まれる。