閑人の絵日記
2016年6月27日月曜日
横浜のアール・デコ:エリスマン邸
"ART DECO" in Yokohama : Ehrismann Residence
山手の洋館のひとつ「エリスマン邸」は、外観は普通だが、インテリアがレベルの高いアール・デコになっている。築年が大正15年(1926)で、設計者はA・レーモンドというライトの弟子だった人。
応接室の暖炉周辺が、ものすごくハイセンスだ。装飾を抑えて、空白を活かしたプロポーションの美しさで勝負しているのは、もうモダンデザインと言っていいと思う。レーモンドは苦労してライトの影響から抜け出そうとしたそうだが、その表われかもしれない。しかし照明器具だけが装飾的で、まだライト的な名残りがあるのが面白い。
多角形がテーマの家具や、階段や窓格子の装飾など、邸内各所に素晴らしいアール・デコのデザインを見ることができる。
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